ICTを活用する介護の現場

「ICT」導入によって変わる介護業務と直面する課題

課題や注意点もチェック

「ICT」導入の課題

「ICT」導入は、業務の効率化などメリットも多くある一方で、デメリットもあります。特に課題となっているのは「ICT」システム導入のコストが高いことです。業務の効率化によって残業代の削減につながる反面、小規模の事業所だと「ICT」システムの維持費が課題になります。「ICT」のシステム導入は、若い世代の労働者には受け入れられやすいですが、年配の職員になると携わる業務が変わることに不安を感じる職員もいます。
また、システム導入課題としては「ICT」に関するリテラシー不足があげられます。操作方法が曖昧な点も課題となっています。この点を改善しなければ現場で活用することもできず、導入後も後悔してしまいかねません。社内研修で職員が安心して使えるように、業務効率を考える必要があります。しかし、依然として介護業界はコミュニケーションを大事にしていることから、対面業務をすることに重点を置く職員も多くいます。いくら効率的に業務がすすむからといっても、情報共有やコミュニケーションの価値観は人それぞれであることを忘れてはいけません。
さらに懸念される課題として、個人情報漏洩リスクもあります。訪問看護や診療情報を管理する立場では、個人情報を保護する義務が生じます。「ICT」のシステム導入で起こりうるメリット、デメリット全てを管理できる体制が整えば、介護現場に「ICT」が導入されるのも迅速におこなわれるでしょう。

導入をはじめる際の課題

「ICT」の導入をスタートさせるには、まず膨大な情報収集が必要です。「ICT」導入が一斉スタートとなることで、情報を集約し事業所ごとに生じる差別化を防ぐことができます。各事業所スタート時期をあわせることで、利用者さんも医療機関への不信感を拭えます。不安が取り除かれれば、機関ごとの連携もスムーズにすすめられるでしょう。

「ICT」活用の注意点

2019年には、多くの利用者さんに介護が必要となることが予想されます。医療業界では、すでに「ICT」活用がなされており、介護業界は導入に遅れをとっています。介護業界は、医療機関と利用者さんの情報を共有するためにも「ICT」の導入と、その活用をすることが求められています。
注意すべき点は、今後「ICT」システムを導入している施設と、導入していない施設に大きな差が生じることです。「ICT」導入が普及していくと、導入されていない施設は利用者さんからも医療機関からも選ばれないという結果になりかねません。介護施設は、2019年の医療、介護の同時法改定がされる前から、「ICT」を活用した実績をつくっておくことが必要です。

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